「自社技術を駆使して作ったくだらないもの」を競うコンテストでオニギリの具を抜くマシン「グナッシ~」優勝【千成工業】

町工場が本気で作ったのは、おにぎりの“具”を抜くためのマシン。「自社技術を駆使して作ったくだらないもの」を競うコンテストで優勝した。
従業員数13人のこの町工場が開発したのが「グナッシ~」というマシン。
名前は「具なし」というだじゃれだ。
おにぎりが切れやすいよう、上型をあてて突起した中心部をプッシュ!すると、上型と下型でおにぎりが挟まれ、刃でくりぬかれた具の部分が下に落ちる仕組みだ。
おにぎりのためにここまでする?と思うかもしれないが、これは、モノづくりのプロが「くだらなくて笑えてしまう一品」を本気で作り、出来栄えを競うコンテスト「くだらないものグランプリ」のために作られたもの。
千成工業は事前投票と10月2日の決戦投票の合計で、トップとなる793ポイントを獲得し、優勝に輝いたのだ。
そして、町工場の技術はどのあたりにいかされているのか。
梅が「食べられない」社員が救世主に――くだらないものグランプリへの出場を決めた経緯を教えて。
出場を決めたのは2021年2月ごろですが、その時は構想が全くありませんでした。
「真剣に考えるとくだらなくない…」と案が出なかったのです。
うちの会社は残業をするとき、社長がコンビニおにぎりやパンを買ってきてくれるのですが、種類がバラバラで選ぶのは早いもの勝ちです。
それを聞いた他の社員が「じゃあ具を抜いてしまえばいい」となり、その話が盛り上がったのでノリで「それがくだらないものでいいじゃないか」となりました。
――グナッシ~の仕組みはどうなっている?簡単に言うとプレスですね。
上型を打ち抜くように押し当てると、具がある部分を抜かれます。
製造工程は設計後、金属の板をレーザー溶接機でつなげていきます。
部品としてはバネや刃があり、バネはホームセンターで買いましたが、刃は鉄板を研いで作りました。
具だけを抜いてかつ、おにぎりがきれいに見えるように上型と下型の隙間を減らしたりしました。
――千成工業の技術を生かしたところはある?普段の業務でレーザー溶接機はひずみを極力少なくしつつ、金属の板を溶接できます。
ひずみを少なくすることで上型と下型の固定がうまくいき、おにぎりの中心をきれいに切れるようにできました。
試作品のためにおにぎりを毎日20個以上試し、みんなで食べる日々も続きました。
おにぎりを食べすぎて体重が5キロ増え、家でご飯を食べられない社員もいました。
そうして作ったものが評価されたことがすごくうれしいですね。
――グナッシ~の販売予定は?現状はありませんが、業者さんなどで欲しい方がいればぜひ作らせてもらいます。
何を作るかは考えていませんが、社員教育にもちょうどいいと思いますので、今回は深く関わっていない従業員で考えています。

参照元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4f0fcb5fa3853246c02373f44a5931e1039e3960